ぱっしょんと〜ぶろぐ

ぱっしょんと~ぶのブログです。更新が最近はご無沙汰ですが、Twitterも含めてゆるゆる更新しています。

いざ、ばたでん。

おそらくこれで旅行記はオシマイです。

南海電車から一気に山陰に飛びまして、今度は一畑電車です。
ええと、行程をかなり端折っていますが、新車に置き換えの決まったはまかぜで大阪を離れ、途中雪だの倒木だのとなんとか障害を乗り越えてやっとこさ山陰入りしたわけです。

そしてやってきました松江と相成り、一畑電車にたどりつきました。



まず松江しんじ湖温泉で待っていたのは5000系。
これの種車が京王5000系であると、誰が想像したでしょうか、2扉化、クーラーキセ変更、前面の非貫通化、更に車内のクロスシート化と、至れり尽せりの長旅仕様に改造されたこの車両、幸先いいスタートでいざ出雲市方面へと向かいます。



列車は途中から宍道湖を左手に見つつ進みます。
湖面よりも線路のが高く、まるで海の上を走っているかの様にも見えるこの電車、ジブリの世界に迷い込んだような雰囲気に(なるわけないじゃないかw)
とは言えJR山陽本線尾道界隈で瀬戸内海を眺めつつ旅をするに然り、鶴見線の海芝浦近辺然り、広い海や湖を前に走ると気分は爽快、こういうのがあって旅が楽しくなるのです。



と言うわけでやってきました雲州平田駅、いつの間にか駅名が平田市で無くなっていて驚いたのですが、ここは車庫がある駅です。
事前に東京で「車庫の見学はできますか?」と伺ったところ、「混んでなければいいですよ」との有難いお返事。魔改造(コラ)をしていないノーマルな元京王5000系を見たかったのもありますが、これよか注目したいのがこのデハニ50形。



何を隠そう昭和3年製というこの車両。第一線からは引退したもののまだまだ動く現役電車。
昨年さよなら運転をした後、今後も復活の望みを持って倉の中で眠っているのであります。
ブリル式の曲線の美しい台車枠は、どこか重厚感の硬さと、その中にある柔らかさ、82年目とも思えない車体のきれいさ、昔の物って本当に見た目も綺麗で、使い勝手も良くて、よく考えて作られたんだなぁ、と本当に感心します。



お世話になった平田駅を後にしてやってきたのは川跡駅
ここは出雲市に行く北松江線と、出雲大社に行く大社線の分岐駅。
見事なまでにダイヤの接続が取られ、北松江線の上下列車の交換時刻と、大社線の発車時刻がほぼ同時。これは乗客からすればうれしいものです。



そんなこんなでやってきた出雲大社
大社が修復工事でorzだったものの、古代出雲歴史博物館にあった出雲大社の杵築大社の柱の一つであるとされる物を見て感動、全国でこれでもかと出土された銅鐸をみて感動、更にその銅鐸の模様の繊細さを見て感動したわけです。
今のような機械の無い時代にあれだけの物を、沢山作った昔の人々。
一体どうやっていたのだろうと本当にシゲシゲしてしまました。


高野山金剛峯寺や、今回の出雲大社。昔の人が考えて考え抜いた技術や手法は本当に素晴らしいものでした。
鉄道にしてもそうで、「ない」から考えて「作り出す」をしていた昔の人たち。
旧型車両の部品が作れないから直せない、と言う今の時代。
物のあふれているのに、技術を持つはずの人間が出来ない現代、にちょっとショボンとしてしまいつつ。
でもその中でこれまでの技術を守っている人々に触れられたリした今回の旅は本当に楽しく、自分を刺激する旅でした。更に東武電機や数少ない釣り掛け電車を見れたりともう満足満足の旅です。

以上お粗末でした。最後まで読んで頂きありがとうございました。


おしまい、チャンチャン♪