ぱっしょんと〜ぶろぐ

ぱっしょんと~ぶのブログです。更新が最近はご無沙汰ですが、Twitterも含めてゆるゆる更新しています。

銘板のナゾ その① ~キミ、どの車両の銘板?~ 

銘板オヂサンの戯言。

めっきりブログを書いてませんでした。
書きたいニッチなネタは頭の中にいくつもあれど、どうも仕事の忙しさと気力が出ずにだいぶ久しぶりになってしまいました。
さて、このところの異常気象で夏場は外に出るのも暑い、走行音も空調や送風がいつまでも回っていて録れない…そんなわけで車内意匠を撮り始めたところ、いろいろ違いがある銘板のドロ沼に足を突っ込んでしまいました。

今になってみれば過去の編成も撮っておけば…と思うものが多々あるものの、ひとまずいつどの編成が廃車されるかわからない情勢なだけあって、とりあえず現時点で運用に入っている編成の銘板類は一通り押さえておこうと思ったのがちょうど1年半前でした。

で、気になる銘板が出てきました。

廃車車両の銘板をイベントで出すようになった東武商事さん。亡き車輌の思い入れにふけることができるのでありがたやーと思っていました。

が。

全てのきっかけはこのツイート。

芳林堂書店書泉グランデと系列となったのか、どういうルートで東武商事さんとつながりがあるのかはわかりませんが、みずほ台店には東武の廃品、とりわけ車内の銘板が売り場に並ぶことが多くあります。そんな中、↑のツイートにある「日比谷線20000系のメーカー銘板」が売りに出されたワケです。


そんなわけで買ってしまいました。


…よく考えてみてください。
20000系の第1編成が落成したのが1988年1月末。どう考えても昭和59年製の車両はありません。
にも関わらず売りに出された「昭和59年(1984年)」の東急車輌の銘板。ここで気になるのは、この銘板はどこから湧いて出てきたものなのか?ということ。

一方、東武鉄道には便利な「電車一連番号」というものが存在します。
昭和39年以降の車両の妻面に付いた小さなプレート、ほぼ製造順で各車両に振られた個体番号です。
すなわち、これを見れば昭和59年製の車両がわかるということで調べてみました。


…10000型しかいないじゃないですか…。

このうち10000型の2連(11201F)はメーカー銘板が現車に付いています。しかもそもそもアルナ製。
そうなると6連のいずれかに付いていたものとしか考えられません。

今回の芳林堂書店に出た銘板は、津覇に入場した20400型化改造された20000系から取り外されたものであろうと思います。
一方、昭和59年銘板はこの10000系以外には付いていません。いずれの編成も2000年代後期に修繕され、化粧板ごと外され、津覇銘板に交換されています。
恐らく津覇の中で長く眠っていた10000型から取り外された東急銘板が今回出て来たものと推察されます。いやはや、お久しぶりですね…。


そんなわけで銘板沼に飛び込んでしまったわけですが、もう一つ気になるのがこれ。
同じく芳林堂書店で売り出された20000系の銘板。



この同時期に製造していた10030型は従来車と合わせ青文字を踏襲していましたが、9050型、20070型の時代は黒文字の銘板を使用していました。
30000系以降は字体のフォントが変更されたので、事実上この2形式だけと思っていました。

・・・が。

…あれ、21858Fって黒文字だったんですか?


この辺のカラクリはまた次回に…。