30000系の東上線転属回送を見る。
このところお出かけをしていないので、過去に撮ったはいいもののWebにそんなに出していないネタを出していきたいと思います。
第1弾は、もうかれこれ6年も前となってしまった2014年10月24日に行われた31607F+31407Fの東上線への転属回送をご紹介します。
当時はTwitterにちょこっとつぶやいただけでしたが、他にもいろいろ撮っていたのでせっかくの機会にご紹介します。
やっと撮りに行けた30000系の転属回送、と言ってももうほぼ終盤の31607F+31407F…。
— lofter@ぱっしょんと〜ぶ (@passiontobu8571) 2014年10月24日
朝からずっと動き通しながらも追っかけられて満足…が、さすがに寄居は遠かった(笑)
武州荒木のお立ち台が工事中だったのは想定外。 pic.twitter.com/aMHWVqtVCT
東上線ATC化に伴う30000系の転属
東上線のATC化に伴い、車両の改修の効率化を目的として2011年から30000系を東上線へ、10030型を本線にそれぞれトレードが行われました。
31601F+31401Fを皮切りに、その後半蔵門線直通用で使用していた06F、09Fの2編成を除いた13編成が東上線に転属されました。
(その後、2020年に06Fが転属となり、2020年7月時点で東上線には14編成、半蔵門線直通用としては09Fの1編成が在籍しています)
東上線への転属にあたり、南栗橋車両管区において中間に挟まれている運転台の撤去、運転台のモニタ装置の交換、先頭車の電連撤去、救援用の連結栓の増設等の工事を行っています。
転属回送のようす
回送の当日朝、南栗橋から東武動物公園を経て、秩父鉄道との授受を行う羽生まで自力回送されます。
伊勢崎線を下る際はどうしても逆光になってしまうことから記録程度に…。
機関車と連結するクハ34407側は、連結器の自連化とスカートのステーが撤去された状態で回送されます。なお、機関車との連結を行わないクハ31607側は密連のままとなっています。
羽生に到着後、秩父鉄道のデキ300と連結されます。
駅社員の誘導により30000系に連結された後、検修社員により回送にむけた作業が行われます。
回送に際して、秩父鉄道の機関車は自動空気ブレーキ、30000系は電気指令ブレーキのため、機関車のブレーキ圧を電気信号に変換し、30000系側にブレーキ指令を与える必要があります。このため、機関車側のBP管を30000系に引き込み(機関車の窓下から30000系に繋がっているオレンジ色の仮設ホースがそれ)、クハ34407の車内に設置したブレーキ読換装置において機関車のBP圧を電気指令に変換しています。
(30000系の転属回送当初は、ブレーキ制御装置に仮設の配管を設けていたようですが、ある時からは読替装置を使用しているようです)
こうして読替装置を設けた回送列車は秩父鉄道内を輸送されます。
上記に記したブレーキ読替装置は、車内に搭載された発電機を電源としていることから、換気のためクハ34407の客室窓を開けた状態で回送されています。
列車は定期列車との交換や退避をすることから、何箇所かで撮影することができました。
こうして寄居駅に到着した回送列車は、機関車の推進運転により側線に転線し、森林公園検修区への回送にむけた準備を行います。
回送は終電後に行われることから、追いかけはここまでとしました。
そんなこんなで転属した31607F+31407Fは転属から6年経過した今も東上線で活躍しています。
本線ではほぼ見られなくなりましたが、東上線に行くとこれでもかと元気な姿を見られるので非常に嬉しい限りです(30000系フリーク)