ぱっしょんと〜ぶろぐ

ぱっしょんと~ぶのブログです。更新が最近はご無沙汰ですが、Twitterも含めてゆるゆる更新しています。

全編成ガイドを更新してパワーアップしました。

全編成ガイド 8000系のページを更新しました。

先日Twitterでお知らせしましたが、だいぶ昔に作った全編成ガイドを、写真の解像度を上げ、写真を差し替え、形式写真を入れ込みました。
今回は、全編成ガイドのこれまでの経緯と、今回アップした8000系で見られる珍しい車両を取り上げたいと思います。

ちょっと過去の経緯を振り返る。

当サイトの「全編成ガイド」は、かれこれ10年前頃に各編成の写真が集まり始めてきたのをきっかけに、製造メーカや製造年次、修繕年次などをまとめたところから始まりました。
当時は編成写真を撮って満足していましたが、徐々に模型を作るにあたってふと思うことが出始めました。

・床下の機器配置が違うことを見つけてしまう…(沼その①)
・その床下がどの編成のものかがわからない。(沼その②)
・しかも資料がどこにもない。(沼その③)

当時は編成写真はあれど、床下機器の配置まで細かく撮った資料がオンライン上でも雑誌でも見当たりませんでした。
(ネット環境が進化した今では当たり前のことかもしれませんが、当時ではそこまで発達もしていなかったのもあると思います)

見つかったとしても、クハ8100だけ、モハ8200だけ…という場合が多く、肝心なモハ8300やサハ8700がどうなっているのかが全く分かりませんでした。
…それならば、どのみち撮りに行くときに、各車両の形式写真も撮ってしまえばよい、と形式写真を撮り始めたのがきっかけでした。

以後、「東武電車の本」として資料をまとめた冊子を頒布した時期もあり、形式写真を中心に撮影するようになりました。
しかし、紙媒体に全編成まで載せるわけにはいかず、いずれどこかのタイミングで日の目を見せたいと思いつつ時ばかりが過ぎていました。

そんなこんなで、昨今のコロナ禍の影響で外出自粛が出ました。これを幸と取るか不幸と取るかは別として、例年の四国でことでん行脚ができず、浮いた時間で撮り貯めた形式写真の整理とレタッチを始め、有るだけの写真をまとめアップして今に至ります。

8000系の珍車(一部)をご紹介します。

前置きが長くなりましたが、8000系の「珍車」をいくつかご紹介したいと思います。

〇8148F・8151F・8154F
f:id:passiontobu8571:20200814203957j:plain
(写真はモハ8351)
この3編成は基本編成で冷房改造を受けた編成ながら、ブラシレスMGのCLG-704、CLG-703になっているのが特徴です。
この他の編成はCLG-350D・CLG-355Dとなっており、後期車では大多数を占めるブラシレスMGですが、冷房改造を受けた編成でブラシレスMGを搭載しているのは数少ない存在です。

〇8155F
f:id:passiontobu8571:20200814204003j:plain
8155Fのモハ8355は、CPがHS-20Cとなっていることが特徴の編成です。
HS-20Cは、2連を中心に(6連の際に中間車化された車両も含め)搭載されているD3-FRを換装したものですが、基本編成でこのCPを搭載しているのは8149F・8155Fの2編成で、特にこの8155Fのモハ8355はCPを縦積みしているのが特徴でした。

〇8149F
f:id:passiontobu8571:20200814203944j:plain
そして、上記の2要素の両方を含んでいるのが8149Fです。
残念ながらモハ8349の形式写真はありませんが、MGはブラシレスのCLG-704、コンプレッサーはHS-20C(横積み)と、他車種にはない例となっています。
また、修繕時期が平成9年4月と、LED修繕に移行する直前であったため、屋根上のベンチレータが修繕工事の際に撤去されているのが特徴です。

〇8115F・8118F
f:id:passiontobu8571:20200814204017j:plain
(写真はモハ8718)
8000系には、野田線用の6連を補う際に、4連に下2桁が同数の2連を組み込んだ2連を中間車化した編成が10編成在籍しました。
この時に中間車化した際に接合した鋼体は窓枠隅にRの無いタイプの鋼体が接合されましたが、この2編成は側窓の隅にRのある1次車だったことから、もともと2連であったサハ8700、モハ8800については接合部と種車部で側窓の形状が異なっているのが特徴です。

〇8184F、8198F(これ以外も居たかもしれません)
f:id:passiontobu8571:20200814203950j:plain
f:id:passiontobu8571:20200814204009j:plain
東上線末端、宇都宮線のワンマン化に際し、東上線使用していた8連の分割工事が行われ、サハ8900、サハ8901の先頭車化改造が行われました。
このタイミングでクハ8400の幌が撤去されたのですが、出場当初に幌枠部分に帯色の青色が回っておらず、車体色の白のままになっていました。ちなみに、その後の検査で帯が入れられました。
ちなみに、6050系でも過去にはこんな編成が居たようですが、この時は幌枠自体が白1色だったようです…。

いかがでしたでしょうか。
この他にも8000系は製造時期や改造時期に応じた差異が多々多々多々(本当に多々)あり、私自身もまだ補足できていない違いもあります。
今となってはかなりな両数が廃車されてしまい、流石に712両すべては記録できませんでしたが、海側、山側が撮れたものはアップしています。
また、現在撮影できていない編成も順次撮影のうえ、記録に残しておこうと考えています。


passiontobu.web.fc2.com
そんなこんなで、パワーアップした全編成ガイド、皆さまが模型を作るときの一助になれば幸いです。
なお、怒涛の勢いでまとめましたので、どこかに間違いがあればお知らせください…(ぉぃ