ぱっしょんと〜ぶろぐ

ぱっしょんと~ぶのブログです。更新が最近はご無沙汰ですが、Twitterも含めてゆるゆる更新しています。

【同人活動】東武電車の本 2013 完成


ついに新刊出来ました。
C85でごめんなさいを出し早4か月、今回はパワーアップして登場です。

これまで取り上げた製造時や車両の先頭車、中間車化と台車、MG,CPなどの機器類に加え、今回は修繕工事についてと、異端車について取り上げています。
また、一番の注目は30ページにわたる形式写真集。クハ、モハ、サハなど、全8形式の海側、山側の形式写真を網羅!
かつ、製造時期や修繕工事で変わった形態や機器配列等もある程度のパターンは収録しています。

同人誌を執筆し始めて3年たって、やっと8000系の完成版を出すことができました。
また、今回は、かけやま写真館ご協力のもと、形式写真を使わせていただいています。(ありがとうございます)


頒布場所は以下の通りです。

イベント名 : 第11回鉄道模型

会   期 : 2014年4月29日(祝) 11:00〜15:30

会   場 : 東京都立産業貿易センター浜松町館5F

入 場 料 : 11:00〜11:45 ¥1000 (以降無料)

主   催 : さかつう鉄道模型店、トラムウエイ  協賛 : さかつうギャラリー

詳 細 URL : こちらから(関急車輌のイベントページにジャンプします)




この形式写真集を作るのには、深い理由がありました。

模型で8000系を作ろうとすると、本当に資料が無い。
編成写真ばかりで中間車の機器の配列がわかる資料が無かったり、まして途中で改造工事を受けていたりしようものなら、その中で配列が変えられているかもしれず、お手上げ状態でした。

 ならば、実車の写真を撮ってきてしまおう、と始まり、約2年間かけて形式写真を集めました。
その中段では、ネットで載っているのと違う機器が付いていたり、改造工事で配列が違う車両がいたり、細かい機器箱一つ一つの配列が実は異なっていて、理由もそれなりにあったという点を見出すことができました。

特に今回は、平成2年から中間改造して6連化された編成や、平成16年から実施された分割改造工事車など、また冷房改造による機器の違いなどを細かく見ていただければ、と思います。




 裏話も含め、一例を見てみましょう。
これはサハ8700の山側の形式写真ですが、よく見ると機器の配列が違います。
というのも、サハ8710は4次車として4連を6連化するために「新製」された車両、サハ8729はもともとクハ8629だったものを「中間車化」した車両です。
 すなわち、改造組のサハはクハ8600の機器配列が基本で、そこから不要な機器を取り外したためこのようになった、と言うのが今回書いてみてわかりました。


 とは言え、どこを見てもこんな話を細かく書いているところはなかったので、当たり前と言えば当たり前です。
しかし、模型を作って実車と見比べてみると「あれ、違う」となってしまうことが起きてしまい、おかしいなぁ…とのそのそ野田線に通うようになったら、それが本になってしまいました、という感じです。


 8000系は、非常に奥が深い車両であったと思います。
たった1両しか存在しない車両が多々あり、追いかけるのも大変でしたし、追いかけられないまま廃車になってしまった車両もあります。
 また、運用範囲が広いためなかなか足を運べないエリアもありました。
まだまだ調べきれなかったことも多々ありますので、今後もまた書き足すことがあれば改訂していこうと思います。


 と、こんな感じで思いの詰まった一冊になっていますので、ぜひお手元に一冊。