ぱっしょんと〜ぶろぐ

ぱっしょんと~ぶのブログです。更新が最近はご無沙汰ですが、Twitterも含めてゆるゆる更新しています。

10000系列のBPコックの弁体の違いについて

 10000系列の配管のコックについて

Twitterを見ていると、「10030型の配管コックに種類がある」とのツイートがありました。
10000系列の先頭車海側の運転台下部には他車種との救援時等に使用する配管やコック類がありますが、このコックが車両によって異なるとのこと。
この部位の配管については、以前調べたときにも配管の取付高さの違いがあることは認識していたのですが、コックの弁体までは気が回っていなかったので今回改めて調べてみました。

運転台下部の配管の種類について

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10000系列の先頭車の足回りには、上から①ウォッシュコック締切、②元溜締切コック(MR・白)、③非常読替装置締切コック(BP・赤)の3つのコックが設けられています。

①のウォッシャコックは前面の窓ガラスのウォッシャ液の締切コック、②の元溜締切コックはコンプレッサで蓄圧された空気が流れているMR(Main Route・元空気溜)管のコックとなっています。
③の非常読替装置締切コックは、BP(Brake Pipe)管となっており、これは10000系列のブレーキシステムは電気指令式のため、自編成の中でのブレーキ指令は電線を用いて編成内で引き通されますが、8000系のような電磁直通ブレーキシステムの車両と救援時などで連結する場合にはこのBP管を通じ、読替装置を経由して10000系側とブレーキを通じるような仕組みとなっています。
基本的に、①のウォッシャコックは常時開、②と③のコックは常時閉となっています。

 

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ちなみに、10000系の第1、2編成は、本線所属時代は③のBP管のみでしたが、東上線転属時に②のMR管が増設されています。
(元から①のウォッシャタンクは装備無し)

 

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なお、8両+2両で東上線に所属していた時は、②のMR管を握手ホースで繋いだ状態で引き通しされていました。

 

今回は、③の非常読替装置締切コック(BP)の種類についてまとめてみました。
種類としてはコック弁体が擦り合わせタイプのコックで2種類(A、B)と、ボールコック(C)の3種類があります。

一覧表は以下の通りです

と言う訳で、まとめてみた一覧表が下記になります。

 

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詳細は上記表を見ていただきつつ、各コックの種別としては以下の通りです。

 

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・タイプA:摺り合わせコック、弁体が赤色に塗装されている。
・タイプB:摺り合わせコック、弁体が金属色でハンドルのみ赤色
・タイプC:ボールコック、弁体が金属色でハンドルのみ赤色

タイプAとBは製造メーカの違いなのか、検修時期で振り替えられたかは正直不明瞭で、同じ編成でもTc1とTc2で両タイプが共存している編成もいますが、Cのボールコックについては検査時等で予備品が無くなった等で発生的に交換されたものと思われます。

んで、まだいろいろあるんです・・・。

一方で、白色のMRコックも編成ごとに違いがありますので、今後まとめていきたいと思います。また、10030型について、BP配管とMR配管のピッチに違いがあるのがわかっていますので、それはおいおいまとめていきたいと思います・・・。

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