ぱっしょんと〜ぶろぐ

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と言うわけでご案内でございました。
ではではお楽しみくださいまし。

固定化された11436F+11447Fを見る。

コロナに始まった編成の半固定化。


コロナの影響を受けて減便された東武本線、2022年3月のダイヤ改正で朝晩の区間急行が大幅に減便されました。
特に朝の区間急行はこれによって大幅に減便。主に北千住で折り返していた区間急行がほぼ駆逐された状況となりました。
これによって、余剰となった未修繕車の4連や、10080型が北春日部や南栗橋で放置されたのちに廃車解体されてしまったのは記憶に新しいところです。



一方、これに合わせて東武本線ではデジタル無線の設置工事が進んでいました。
この時、2連、6連については全編成の両運転台に設置された一方、4連については中間に封じ込められている部位については設置が見送られ、無線機類を取り外した状態で運用に就いていました。これらは上記「X]に投稿した通りです。

そして2024年3月、固定状態で使用されていた11436F+11447Fが南栗橋車両管区で何やら改造を始めたのでした。
色々と情報を見ていくと、どうも中間封じ込めの部位を東上線で実施したような中間車化改造をしているようです。
この編成が5月中旬から改造を終え運用に入ったので見てきました。

中間改造化の中身はというと。

10030型の中間車化改造は、2011年度を皮切りに東上線所属の編成が修繕工事とあわせて施工されました。
主にはスカート、前照灯ユニット、運転台装置一式、屋根上の列車無線アンテナ撤去、転落防止幌の設置、乗務員室部分のすりガラス化等が主だって挙げられます。
また、改造当初はクハのままだったところ、車籍や車内銘板を含め「サハ」に変更されています。

それでは、今回の改造内容を順を追ってみていきたいと思います。

①運転台(車外)関係:転落防止幌の設置・スカート、前照灯の撤去


工事後には中間に挟まれた運転台に転落防止幌が設置されました。取付方法はこれまでの編成と同様なようです。
一方で前照灯のライトユニットは撤去されて金属板で塞がれています。あわせてステップも撤去されています。


足回りに目を向けるとスカートも撤去されていますが、転落防止用のスピーカーは残置されています。
(東上所属車は中間にスピーカーを設置している編成が居ません)
一方、東上所属車と異なるのが屋根上の列車無線アンテナと、ワイパーが残置されている点です。


②運転台(車内)関係

乗務員室内に目を向けると、東上編成と異なり運転台機器一式は残置されているようで、銘板類もそのままです。
また、窓ガラスも曇りガラスとならず、特に手は入れられていないようです。


一つ撤去されたのがTc2車に設置されていた安全保護具箱が撤去されたことでしょうか。
それ以外は最低限の手入れしかされていないようです。

③客室関係

客室内は大きな変化はありませんが、8連化されたことに伴って号車ステッカーが妻面に貼られたことと、7号車に位置するモハ13400(今回はモハ13447)の弱冷房車が解除された点だけのようです。

④前面関係

今回、下り方Tc2車(クハ14447)の幌が撤去されました。分併しないのであればそうなりますかね…。
しかし野田線東上線、館林のワンマン車と幌が撤去されている今、修繕車で幌が付いた状態で先頭に出る編成はほぼなくなってしまうのでしょうか…。
また、あわせて前面ガラス周りの再シールが行われた行われたようです。これは封じ込められている中間の運転台部分も同じくなようです。

まとめ


まさかデジ無未搭載を発端として始まると思ってみなかった8連固定化。
確かに20400型が導入され日光線がワンマン化されたことで、4連は使い道がほぼ無くなったゆえ、朝晩の区間急行でしか使い道が無くなったのでしょうが、少し寂しい限りです。
今後も同様の改造が進むのか、11435F+11437Fも栗車管に入場中とのこと。今後も注目していきたいと思います。

2024年、あけましておめでとうございます(2023年を振り返る)

年明けのご挨拶の前に

ご挨拶の前に、能登半島地震および羽田空港の事故に際し、犠牲となられた方へ謹んで哀悼の意を表しますとともに、罹災された皆様にお見舞い申し上げます。
早々な復旧がされますことと、今年が良き1年となることを祈念しております。

2023年の振り返り。


せっかくの機会ですので、2023年を振り返りたいと思います。

スペーシアXの運行開始。(7月)

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何より今年の話題はスペーシアXの運行開始ではないでしょうか。
33年ぶりにデビューすることとなった東武フラグシップトレインともいえるこの車両。JRからの授受作業を真夜中に見にいったのもいい思い出…。今年はもう2本が増備される予定とのこと。こちらも楽しみですね。

稀少な車両たちの廃車(2月・10月・12月)

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新車がデビューする一方で、2023年は幾分通勤型車両の廃車が多く見られました。
特に、故障中で放置状態にあった11004F(2022年廃車)、9101Fや、コロナ禍以降の減便余剰となりで休車となっていた10030型の4連、10080型等多くが廃車となりました。
同じく休車だった2連もワンマン化改造のため津覇に入場するなど、区所で放置されていた車両を一掃した感がある1年でした。
個人的には、従前から追いかけていた8570Fが11204Fの投入で廃車となったことが大きく…とは言え、ワンマン改造された10030型の運用が開始されたことを鑑みると、館林含め8000系の今後もそう長くないのかもしれません。

03系の上毛電鉄への譲渡(12月)

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12月には上毛電鉄向けに譲渡された03系の東武線経由での輸送が実施されました。
元々は某鉄道会社に譲渡される噂が流れた03系、長々と千検に放置されていた2両が回送されました…が、まさかの東武線内経由。
改造後で足回り機器を更新しているとはいえ、自走で北越谷まで回送、その後は800型に牽引され2日間に分けて運転されるとは思ってもみませんでした。
800型での深夜の牽引はいつぞやのJRからの客車譲渡以来でしょうか、珍しい姿を久々に見ることができました。

634型の動き(4月・6月)

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野岩鉄道の6050型がクラファンによる改修を受けていることもあり、634型が代走で幾度も使用され、団臨でも入線しています。
一方で634型自身も2回に分けて検査入場を果たしました。前面の「SKYTREE TRAIN」ロゴが無くなってしまいましたが、今後も活躍する見通しが立ったということでひとまず安泰ということでよいのでしょう。

一方で…

今年は走行音コンテンツを多々アップしてきました。
1駅2駅では短くつまらないと思いつつ、なるだけ「飛ばす、迫力ある東武電車」が聞けるようなコンテンツとなるように作ってきました。そんなコンテンツをいくつか振り返ってみます。

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まずは野岩線内を走行する500系リバティの走行音です。
トンネルでほぼ一直線の区間の野岩線内を力強く登っていくリバティの走行音、デッキ収録のためかなりクリアな音が録れました。


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次いで、東横線内を走る9000型、9050型の走行音です。
トンネルの向こう側はかなりハードに車両を使ってくれるので(褒めてない)いい音が録れました。
しかしながら、新横浜線開通に伴い目黒線との直通電車が増えた結果、9050型を収録したときにはそれまで飛ばしていた区間もそこまで飛ばさなくなってしまいました。しかしながら9000型の時は改正前なので飛ばしまくっており迫力満点です。
東武線内ではあまり見られないかっ飛ばし具合をぜひ聞いていただければと思います。


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最後にご紹介するのは日光線の20400型による下り急行列車の走行音です。
特急とほぼ同じ停車駅…というか、新栃木以遠はスジの立ち方もほとんど特急と遜色ないほど飛ばすこの急行列車。
元地下鉄用であった20070型だけあっていい具合に甲高い音を立てながら日光線を爆走する姿は、ぶっちゃけ↑の東横線よりもがっつり走っています。

さてさて…

そんなこんなで、2023年を振り返ってみました。
ここ数年車内の銘板を撮り続けてきた結果、8割がたの車両の銘板を撮り切ったところでしたが、その中で撮り切れていなかった休車中の車両が廃車となってしまったのが痛感の極みです。今いる車両もそんな日が来る前に撮っておこうと思います。
あとは、YouTubeチャンネルの視聴率をもう少し伸ばしたいなあ…と、もう少しいろいろと動画もアップしていこうと思います。
いずれにしろ、記録はお早めに…。

クハ16605の製造メーカーは?

東急製と富士重製が混成されている編成。

しばし小咄です。

10000型の製造メーカー。6連のうち11604Fと11605Fの2編成はメーカーが分かれています。
車内の銘板撮りをしているときにちょうど11605Fがやってきまして、妻面の銘板を見てみたのでした。

富士重?クハ16605って東急製じゃなかったっけ?

11604F、11605Fともサハ14600、モハ15600の2両は富士重工製となっていますが、クハ16600をはじめほかの4両は東急製だと思っていたのですが…。

ちなみに、クハ16604も?と思い確認してみるとこちらは東急製。
どうもクハ16600が富士重製なのは11605Fだけのようです。

勘違いかと思い雑誌などをひっくり返してみたところ、一部の書籍にはクハ16605が東急製と書いているものがありました。
保育社の私鉄の車両やピクの97年12月号はしっかりクハ16605は富士重と書かれていました)

前回の「昭和59年製の銘板」の一件で途中まで作っていた電車一連番号をまとめたところ見えてきた今回のこと。
やはり実物はしっかり見ておかないとだめですね。
(そう言って全編成ガイドの方は全部東急と書いている体たらく。10000系以降のページは中身も滅茶苦茶なので、そのうち直します。暫しお待ちを…)

(おまけ〉モハ15600の銘板

銘板のナゾ その① ~キミ、どの車両の銘板?~ 

銘板オヂサンの戯言。

めっきりブログを書いてませんでした。
書きたいニッチなネタは頭の中にいくつもあれど、どうも仕事の忙しさと気力が出ずにだいぶ久しぶりになってしまいました。
さて、このところの異常気象で夏場は外に出るのも暑い、走行音も空調や送風がいつまでも回っていて録れない…そんなわけで車内意匠を撮り始めたところ、いろいろ違いがある銘板のドロ沼に足を突っ込んでしまいました。

今になってみれば過去の編成も撮っておけば…と思うものが多々あるものの、ひとまずいつどの編成が廃車されるかわからない情勢なだけあって、とりあえず現時点で運用に入っている編成の銘板類は一通り押さえておこうと思ったのがちょうど1年半前でした。

で、気になる銘板が出てきました。

廃車車両の銘板をイベントで出すようになった東武商事さん。亡き車輌の思い入れにふけることができるのでありがたやーと思っていました。

が。

全てのきっかけはこのツイート。

芳林堂書店書泉グランデと系列となったのか、どういうルートで東武商事さんとつながりがあるのかはわかりませんが、みずほ台店には東武の廃品、とりわけ車内の銘板が売り場に並ぶことが多くあります。そんな中、↑のツイートにある「日比谷線20000系のメーカー銘板」が売りに出されたワケです。


そんなわけで買ってしまいました。


…よく考えてみてください。
20000系の第1編成が落成したのが1988年1月末。どう考えても昭和59年製の車両はありません。
にも関わらず売りに出された「昭和59年(1984年)」の東急車輌の銘板。ここで気になるのは、この銘板はどこから湧いて出てきたものなのか?ということ。

一方、東武鉄道には便利な「電車一連番号」というものが存在します。
昭和39年以降の車両の妻面に付いた小さなプレート、ほぼ製造順で各車両に振られた個体番号です。
すなわち、これを見れば昭和59年製の車両がわかるということで調べてみました。


…10000型しかいないじゃないですか…。

このうち10000型の2連(11201F)はメーカー銘板が現車に付いています。しかもそもそもアルナ製。
そうなると6連のいずれかに付いていたものとしか考えられません。

今回の芳林堂書店に出た銘板は、津覇に入場した20400型化改造された20000系から取り外されたものであろうと思います。
一方、昭和59年銘板はこの10000系以外には付いていません。いずれの編成も2000年代後期に修繕され、化粧板ごと外され、津覇銘板に交換されています。
恐らく津覇の中で長く眠っていた10000型から取り外された東急銘板が今回出て来たものと推察されます。いやはや、お久しぶりですね…。


そんなわけで銘板沼に飛び込んでしまったわけですが、もう一つ気になるのがこれ。
同じく芳林堂書店で売り出された20000系の銘板。



この同時期に製造していた10030型は従来車と合わせ青文字を踏襲していましたが、9050型、20070型の時代は黒文字の銘板を使用していました。
30000系以降は字体のフォントが変更されたので、事実上この2形式だけと思っていました。

・・・が。

…あれ、21858Fって黒文字だったんですか?


この辺のカラクリはまた次回に…。

さらば、8570F

2023年2月27日、春日部支所の8570Fが渡瀬北に回送されました。
2004年8月に修繕工事を受けて以降、大師・亀戸線で活躍してきましたが、2022年12月にワンマン改造を受けた11204Fが館林に配置され、8576Fが春日部に転属、結果として玉突きで8570Fが終止符を打つこととなりました。
長年追いかけてきた編成が廃車となるのであれば、これは何か書かないと行かないといけない使命感(←)から、これまでのことを記事にしたためます。

8570Fの修繕前


8570Fは1976年に新製され、1993年に森林公園検修区に転属した後、長く東上線で活躍します。
2000年の森林公園検修区では「さだみね」を掲出して脇役のごとく展示されており、あゝ素晴らしいと思うも、感覚的には「8570Fは東上線のクルマ」というのが本音でした。これはこの後に転属してくる8564Fにも同じことが言えます。

一方で、2003年3月から小泉線大師線ワンマン運転が開始されることから、修繕工事とワンマン改造を受けた8561F、8562F、8563F(館林)、8565F・8568F・8575F(春日部)が配置されます。
更に、2004年10月から亀戸線のワンマン化開始に向け、同工事を受けることとなったのが8570F(と8577F)でした。

8570Fが修繕されたわけですが。


同編成は2004年8月に修繕を受けたわけですが、3月に西新井工場が閉鎖されたことに伴い、館林の津覇車輛で修繕を受けた1本目の編成でした。
以後、下塗りの白1色で前後を8000系に挟まれ南栗橋に回送される姿が見られるようになりました。

この8570F以降の編成は、2003年に修繕を受けたいわゆる「スーパー8000系」とも言われるバリアフリー修繕メニューがベースとなっており、それまでのワンマン修繕車と差異が生じています。



車体についてはこれまでの乗務員室扉の上部に雨どいが付きました。
なお、この雨樋はこの編成以前に修繕されたワンマン車には設置されていませんでしたが、気がついたら全編成に波及し、10000系や20000系の修繕にもしっかり受け継がれています。
乗務員設備はしっかりするあたりは流石東武だなとも思ったのでした。(決して褒めてはいない)


車内は鴨居へのLED表示器の設置やスターションポールの増設が行われました。
特に鴨居のLEDは前述のバリアフリー修繕車以降で標準化された機器でした。
また、禁煙プレートや急停車の注意プレートが文字表記からヒストグラムになったの特徴です。



これは修繕工事と関係なく種車の特徴ですが、側引戸がSUS製無塗装のドアで、車内側のガラス押さえがステンレス枠剥き出しの形状となっているタイプとなっています。
この形態は基本編成ではそこそこな数が居ますが、付属2連は8569F、8570Fの2編成のみでした。

ワンマン車としての活躍


修繕工事を受け、春日部へ転属した8570Fは、大師線亀戸線で運用されます。
2011年にはホーム検知装置が設置され、Mc車のジャンパ栓が撤去されます。
2015年にはスカイツリーの開業3周年のラッピングがされ、戸袋にはソラカラちゃんをはじめとしたキャラクターが貼られたのでした。(当時はソラカラちゃんにそこまで興味が無かったので、8111Fのついでに撮ったこれしか写真がありません…苦笑)

このラッピングは9月までの予定でしたが、8月に車両故障を起こしそのまま検査入場。
この時に下り方の貫通幌が撤去されています。



この画像は2018年の正月運行時のもので、干支の他4色ある8000系のイラストが付いていました。
ここ数年は干支HMが付かず、正月輸送にも8570Fはほぼ充当されていません。


2022年の正月、亀戸線からの回送に充当された8570Fと、大師線で運用中の8575Fと並走した1枚です。3本はこの時並びませんでしたが、並走したのも撮っておいてよかったなあと。

この後、2022年月にデジタル無線の設置工事を春日部支所で実施しています。
(…が、結局デジタル無線の運用前に廃車となることとなってしまいました。使用状況が特異なワンマン車とは言え、結局廃車が見えているのに付けちゃうあたりは相変わらず東武らしいといいますか…)



2023年12月19日のD(1)運用を最後に運用から外れた離脱した8570Fは春日部支所に留置されます。
春日部支所を訪れたこの日の表示は「普通 業平橋」の表示、係員さん遊んでますね。
(ワンマン車で普通表示を出すにはOM切換SWをツーマン側にしないと出ないはず…)


そして2023年2月27日、事前にファンクラブで廃車回送ツアーも計画され、渡瀬北に向かうことが公になりました。
そんな話が出たのでまた春日部支所を訪れたその日には、同僚である8568Fと縦列で停車していました。日が暮れ構内の照明に照らされ、8570Fの最期が近づいている中、彼らは一体何を話していたのでしょうか。

おつかれさま、8570F


新製されて47年、うち19年をワンマン車として過ごした8570F。
春日部ワンマン車の中では故障癖のある編成だったようで、8000系に救援され4両で回送される姿も何度かあったようです。

鴨居にLEDが付いた編成が付いた8570Fがやってきたあの日は、ついこの間のようです。
そして、自動運転が予定されている大師線、確実に新車が入り、他の8000系もゆくゆくは廃車される運命にあると思われます。
撮れるうちに撮っておけ、ですね。記録はお早めに…。

253系「日光・きぬがわ」を作った話

だいぶ久々の日記です。

なんかもう年1でしか日記を書いていない状況で申し訳ないです…。
色々と10000系の形態違いやらあっちらおっちら追っていますがなかなかまとまっていません、どこかのタイミングでお披露目したいと思いますが…


そんな中、様々なイベントやらで日光、きぬがわ用の253系を「どう作ったのですか?」とお問い合わせをいただく場面が多くあったので、備忘もかねてまとめておこうと思います。
東武相直用の485系はラウンドハウスブランドで発売されたのですが、なかなか253系が製品化されないので、実車同様に作ってしまおうとなりました。
種車はKATOの253系成田エクスプレス6両セットです。着手は2011年の年明け頃、同年8月に開催されるJAMコンベンションに向けて約7カ月かけて製作しました。もう11年も前ですか、はえー…。

実車はというと…


東武相直用の253系1000番台は大宮総合車両センター東大宮センターに配属されており、485系の代替として導入されました。
もともとは2002年のFIFAワールドカップ開催時に製造された200番台を種車としており、台車が軸梁式のDT69/TR254となっています。
2010年に1000番台に改造された際に前面の非貫通化、外板の塗装変更、VVVF化等が行われています。

253系1000番台を作る。

今回の改造内容は以下の通りです。それぞれ紹介していきます。

① 前面の非貫通化と愛称表示器の設置


前面が非貫通化され、前面窓が拡大されています。前面窓をデザインナイフで拡大し、貫通扉の溝埋めをし塩ビ板をはめ込んでいます。
愛称表示器をはめ込むため穴を開口し、E257系のAssyパーツを取り付けています。

② 屋根部ビートの除去(Mc,M,Tc車)

KATO製品は1次車+2~4次車の6両であり、1次車の3両は屋根にビードがあります。
一方で種車となる200番台(5次車)はビードが無いため、屋根上のビードを削った上でパテ盛りをしています。(写真はパテ盛り中の様子)

③ 号車表示器の穴埋め

側面の号車表示器は改造時に埋められたため、同様にパテ埋めをしています。

④ 台車の交換と連結器のTN化


元200番台特有のDT69台車は形状が類似しているKATOのE257系のAssyパーツを使用します。
E257系はボディマウントタイプのKATOカプラーを使用している一方、253系は台車マウントのため床板にTNカプラーを取り付けています。
実車VVVF化されていますが、走行安定性等を勘案して床下は台車交換だけにとどめています。
しかも、動力ユニットが257系用と一致しないうえに、ダイキャストにTNを付けるのが面倒だったので、ここの周りの台車は253系のモノを使用しています。そのうち直したい…。

⑤ 車体塗色の変更
塗色はすべてMrカラーを使用しており、ベースとなる赤色はのNo108「キャラクターレッド」、オレンジはNo59「オレンジ」、黄色はNo4「イエロー」を使用しています。前面と側面の窓回りはNo2「ブラック」です。
転用改造に際して足回り(台車と床下機器)がN6グレーからN3グレーに変更されていることから、FARBEのN-002「床下グレー」に塗り直しています。

⑥ 車内の塗装
実車の車内のモケットは橙色と水色が交互にあることから、実車に合わせて塗っています。
何の塗料を使ったかは忘れました←
また、グランライトの電球色を入れています。

⑦ その他
実車は車端部の戸袋部分に小窓が増設されていますが、1か所だけ試しに作ってみたものの、ガラスパーツもない、6両分やる気力もないことからオミットし黒色で塗装しています。当時は3Dプリンターなんかもないのでねぇ…。
・前面の連結器はKATOカプラーですが、電連部分(フック)だけを取りスカートはそのままにしています。



あくまで見栄え重視でタイプが多いですが、かれこれ改造してから11年、所々ガタがきているものの元気に今日も走っています。
ほんと、KATOさんでもTOMIXさんでも出してくれませんかねぇ…。